2018年1月30日(米国時間)にOracle社よりJavaのサポートポリシー変更が発表されました。
このサポートポリシー変更により、2019年1月以降、「商用利用」でのOracle社提供のJava8については無償提供が終了となります。
※Oracle社提供のJavaとは、「Oracle JDK(Java Development Kit)」あるいは「Oracle JRE(Java Runtime Environment)」を指します。なお、JDKはJREを内包しているため、JDKがインストールされている場合、別途JREのインストールを必要としません。
※「商用利用」の弊社見解として、GigaCC OFFICEをご利用いただく場合、Javaの商用利用に該当すると考えます。
GigaCC OFFICEにおいて、Javaが関係するものは以下の3種類となります。そのうち「スマートアップロード・ダウンロード機能」と「GigaCCコマンドラインツール」がOracle社のサポートポリシー変更による無償提供終了の影響を受けます。
1. GigaCC OFFICEを構成するミドルウェア
Red Hat社提供の「Red Hat Enterprise Linux」に含まれている「OpenJDK」を使用しているため、Red Hat社のサポートポリシーに依存します。よって、Oracle社のサポートポリシー変更による無償提供終了の影響を受けることはありません。
2. スマートアップロード・ダウンロード機能
PCにインストールされたOracle社提供のJava実行環境でJavaアプレットを実行しているため、Oracle社のサポートポリシー変更による無償提供終了の影響を受けます。
3. GigaCCコマンドラインツール(ご契約いただいているお客様のみ関係します)
GigaCCコマンドラインツールの実行サーバあるいはPCにインストールされたJava実行環境がOracle社提供のJavaである場合、Oracle社のサポートポリシー変更による無償提供終了の影響を受けます。
なお、Java実行環境が「OpenJDK」や「IBM JDK」といったように、オープンソースや提供元が独自にサポートを行う場合におきましては、各提供元のサポートポリシーに依存するため、Oracle社のサポートポリシー変更による無償提供終了の影響を受けることはありません。
※Oracle社提供のJavaならびにOpenJDKの最新バージョンはJava11となりますが、現時点におきましては、スマートアップロード・ダウンロード機能あるいはGigaCCコマンドラインツールの動作対象はJava7ならびにJava8となります。なお、Java9ならびにJava10につきましては、Java11リリースまでの短期提供といった扱いであるため、動作対象外となります。
上記、2および3における影響につきまして、セキュリティ上の理由から、弊社としてはJava8への最新Javaセキュリティパッチの適用を推奨しております。
Oracle社提供のJavaを使用しており、2019年1月以降も最新のJavaセキュリティパッチを適用するには、お客様においてJavaの有償サポート契約が必要となります。
Javaの有償サポート契約の詳細につきましては、Oracle社へお問い合わせいただけますようお願い致します。
https://www.oracle.com/technetwork/jp/java/eol-135779-ja.html
※有償サポート契約の場合であっても、2019年3月以降に提供されるJavaセキュリティパッチにつきましては、Oracle社の判断によりJavaアプレットの機能が削除される可能性がございます。
なお、スマートアップロード・ダウンロード機能ならびにGigaCCコマンドラインツールに関するお問い合わせにつきましては、Oracle社提供のJavaの無償提供終了後もこれまでどおりの対応となります。また、スマートアップロードに関する代替方法や関連情報につきましては、下記「補足」内にご案内申し上げますので、併せてご参照ください。
■ 補足1:スマートアップロードによるアップロードの代替方法について
スマートアップロード・ダウンロード機能の後継機能につきましては提供を予定しておりませんが、スマートアップロード以外の方法で複数ファイルを一括アップロードする方法として、ファイル送信機能・ファイル共有機能それぞれ以下の方法がございます。
・ファイル送信機能をご利用の場合
スマートアップロード以外の方法では、アップロード対象をファイル単位でしか選択できないため、複数ファイルやフォルダをZIP圧縮した上でアップロードいただけますようお願い致します。
※ファイル共有機能と同様、2019年5月頃にフォルダ、複数ファイルをドラッグ&ドロップにてアップロードいただける機能(ダイレクトアップロード機能)を追加したGigaCC OFFICE Ver2.8アップデータを提供する予定です。
Google Chrome、Microsoft Edge、Firefox、MacOS版Safari12以降、
Internet Explorer11(複数ファイルのみ可)、MacOS版Safari11以前(複数ファイルのみ可)
・ファイル共有機能をご利用の場合
複数ファイルの一括アップロードが可能であるダイレクトアップロード機能をご利用いただけますようお願い致します。なお、現時点ではGoogle Chromeに限りフォルダ、複数ファイルのダイレクトアップロードが可能です。
※ダイレクトアップロード機能とは、ファイル共有画面のツリー下部にあるアップロード枠へ対象ファイルをドラッグ&ドロップするだけでアップロードいただける機能です。
※Microsoft Edge、Firefox、MacOS版Safari12以降のブラウザについて、2019年5月頃にフォルダもダイレクトアップロード可能とする改修を行ったGigaCC OFFICE Ver2.8アップデータを提供する予定です。
■ 補足2:スマートアップロード・ダウンロード機能の無効化について
ボリューム単位にスマートアップロード・ダウンロード機能の無効化が可能でございます。
無効化した場合、スマートアップロード・ダウンロードのアイコンやボタンが非表示となります。
この無効化設定につきましては、スーパー管理者権限でのみ設定可能です。簡易ではございますが、設定方法を以下に記載致します。
手順1. スーパー管理者にて管理者サイトへログインします。
手順2. 画面上部にあるボリュームリストより、スマートアップロード・ダウンロード機能を無効化したいボリュームを選択後、「ボリューム管理」タブをクリックします。
手順3. 「全般」タブをクリックし、「スマートアップロード/ダウンロード」項目にて「使用しない」を選択の上、「更新」ボタンをクリックします。
■ お問い合わせ先
本内容についてご不明な点がございましたら、弊社サポートまでお問い合わせください。